shigoto no hinto

会社では教えてくれない「働くためのヒント」

入社前の短期間でもできる未経験コンサルにおすすめの入社前準備

キャリア知識

コンサルの世界はご存じの通りハードワーク。

だからこそ、入社前の今のうちに少しでも“入社後の自分”を助ける下準備をしておくのがおすすめです。

とはいえ「引継ぎで忙しい…」「入社前まであと1週間しかない…」という方も多いですよね。

そこで今回は約4年前に未経験から現職のコンサルティングファームへ転職した僕自身の経験をもとに、 短期間でもできる「入社後の自分を助ける」入社前準備やスキルアップの方法を紹介していきたいと思います。

パワポの基本スキル習得

コンサルは華やかなイメージとは裏腹に、情報収集や分析、プレゼン資料の作成といった地道なデスクワークが日常の業務の大半を占めています。

ですので、パワポに限らず、オフィス系のスキルアップはやっておいて絶対に損はありません。

基本的に資料を作るときは、過去に先輩が作った資料やテンプレートをベースに「使いまわす・改良する」ことになるので、入社前準備にパワポ学習する際は、以下のようなポイントを優先的に学ぶことがおすすめです。

  • パワポのショートカットキーを覚える
  • あれどうやるんだっけ?と迷わないために、機能面を勉強しておく
  • 図やグラフのデザインパターンをいくつか試しておく

など、時間短縮に直結するスキルを磨いたり、自分の頭の中に図解パターンをストックしておくと、資料づくりがグッとらくになります。

パワポ学習の本のなかでも、「コンサル向け」と銘打っているものは、わりとたくさんあります。

入社まで時間がない場合でも、一度は目を通しておくべきです。

僕はコンサル流の資料作成に慣れるまで、締め切り&徹夜続きで、かなりメンタルやられました…。パワポのスキルアップは本当におすすめします。

財務諸表を読めるようにしておく

コンサルのクライアント担当者は、だいたいが最低でも部長クラス以上の経営層です。そのため、商談や打ち合わせのなかで、売上や利益、コスト構造など、”業績の話”は必ず話題にでます。

そのため、会計に関する基本的な知識は必須。入社前に資格を取るほどの勉強は不要ですが、最低限の基礎は押さえておきましょう。

  • 簿記3級レベルでOK。「PL・BS・CFがどうつながるか」を押さえる
  • 実際の企業の決算書を見て、「この会社は何に投資している?」「利益率は改善している?」とストーリーを想像する練習をする

数字をを読むだけでなく、“数字から企業の実態を想像する練習”がすごく重要です。

入社直後は、クライアントとの会話や議論に積極的に入り込むのは難しいかもしれません。ですが、こうした基礎知識の下地があるだけで会話の理解度や、吸収力は各段に高まります。

検索力を磨いておく

検索力とは、ネット上から知りたい情報を素早く正確に見つけ出す能力のこと。

今や誰もが当たり前にネット検索を行う時代ですが、検索テクニックをきちんと理解して、効率よく使いこなせているかと聞かれると「ちょっと自信ないかも…」という人も多いはず。

ぜひこの機会に、以下の検索テクニックを覚えておきましょう。

  • 代表的な「検索演算子」を覚えて、検索結果の絞り込みを効率よく行う
  • 「ドメイン」の知識を正しく理解し、ネットから信頼性のある情報を見つけられるようにする

検索演算子とは、検索エンジンで情報を絞り込むための特別な記号やキーワードのこと。検索演算子を使えば、特定の条件で検索結果を限定したり、不要な情報を除外したりすることができますよ。

代表的なものとして、次のようなものがあります。

“”(ダブルクォーテーション) 完全一致検索。
「 ”マーケティング 事例” 」と検索すれば、語句がそのまま含まれるページのみを表示する。
site: 特定のサイトやドメイン内を検索。
「 site:nikkei.com 」と検索すれば、コンサル日経サイト内の「コンサル」関連記事を探せる。
filetype: 指定したファイル形式を検索。
「 filetype:pdf コンサル 事例 」と検索すれば、PDF資料のみを抽出できる。
-(マイナス) 特定のキーワードを除外。
「 コンサル -求人 」と検索すれば、 求人情報を除いた検索結果を表示。

次に、ドメインとは、いわばインターネット上の住所で、WebサイトのURLでいう「〇〇.co.jp」の「.co.jp」に当たる部分です。

ドメインには「.co.jp」「.go.jp」などさまざまな種類があり、誰でも自由に取得できるわけではなく、特定の組織しか取得できないドメインも存在します。

.go.jp 日本の政府機関・自治体のみ登録可能
.ac.jp 大学や高等教育機関のみ登録可能
.co.jp 日本の法人登記をしている企業のみ登録可能
.or.jp NPOや非営利法人のみ登録可能

先ほどの検索演算子とドメインの知識を組み合わせ、「site:go.jp 少子化 対策 」と検索すれば、官公庁(.go.jp)の公式サイトから「少子化対策」に関する情報だけを検索できます。つまり、膨大な情報の中から“信頼性が高く、必要な情報だけ”を効率的に見つけ出せます

検索力を高めれば、情報収集や調査にかける時間が圧倒的に短く済みます。知らなかったという方は、ぜひ入社前準備のこのタイミングで覚えておきましょう!

まとめ

これまで紹介した内容は、すべて入社後でも十分学べるもの。決して焦って身につけるものではないので、安心してくださいね。

ただ、効率化や時間短縮につながるスキルは、多忙なコンサル業界で働く自分自身のメンタルや体調を守るお守りになってくれます。

時間が許す限り、入社前準備として、少しずつでも積み上げていくことをおすすめます。みなさんのコンサル業界でのご活躍をお祈りします!